2014年2月20日木曜日

「録れコン」作品録り、何とか終わりました、否、終わらせました

録れコン」応募の作品作り、何とか終わらせました。満足な出来かというと非常にビミョーです(苦笑)。とりあえず参加することに意義があるということで、応募期限ギリギリで終わらせました(今週末にエントリーして来ます)。てゆーか、ただの時間切れによる妥協なんですけどね。

さて。

今回、演奏以外の変なトコロで苦労しました。

◆クリップチューナーとGarage Bandのピッチがずれている!

最初はいつも通り、クリップチューナーでギターのチューニングを合わせていたのですが、Garage Band (iMac)の音と比べて、何だかピッチが高い。最初はギターのオクターブピッチが合っていないとか、弦を押さえる指に力が入り過ぎていたのだと思っていたのですが、どうもそうではないらしい。
  • ギターのうち1本(Mustang)が構造上音痴になりやすいことは後述。
で。確かめてみました。クリップチューナーの言う「A=440Hz」が、Garage Band (iMac)にとっては「チョット高い音」だったんです(涙)。その差、3~4セント。

上:電子メトロノーム(KORG MA-1)が出すA=440の音を、
下:クリップチューナ(Louis LCT7)は「ジャスト440Hzだよ」と言います。

同じ音をGarage Bandは「ちょっと高いゾ」と言ってきます。

3~4セントというと、半音の3/100~4/100のずれです。A=440Hzに対して1Hz位高い音、約441Hzになります。概ねチューニングが合っていて、一部の音だけが3~4セントずれている位なら、ワタシはあまり気にしません(アマチュアには充分許されるレベルでしょう)。でも、全部の音が3~4セント高いのは、どうにも気持ちの悪いズレです。「これはアカン!(怒)」みたいな。

で。今回は、クリップチューナーの「A=440Hz」と、Garage Bandの「A=440Hz」の、どっちが正しいかは問題ではありません。ギター以外のパートをGarage Bandで演奏している以上、Garage Bandに合わせるしかありません

という訳で、宅録作業中は、クリップチューナー君は御役御免。

◆Mustang(ギター)が音痴になり易い!

今回のギター:リードギターはFender JapanのMustang 69 (左)。
サイドギターはGibson Les Paul Custom (右)。

リードギターには、最初は音程の安定しているTelecaster (TL)を使っていました。が、やっぱりMustang (MG)とは音が違うんですよね。何度か録り直しているうちに、原曲と同じMGのチープな音(笑)が欲しくなりました。折角MGを持っているのに使わない手はありません。(サイドギターは、原曲ではLP Standardですが、ワタシは同じ物は持っていません。で、Customで代用したワケですが、「これぞGibson Les Paul♪」という音はちゃ~んとしまっせ。/笑)

が、しかし!

MGが音痴になりやすいことは最初から解っていたつもりですが、録音して客観的に聴くと、思っていた以上に音痴(涙)。MGのDynamic Tremolo Systemはブリッジ位置が定まっていません。弦とサドルとの張力と摩擦で何となく場所が決まるという構造。これ、オクターブピッチがメロメロになるという構造的欠陥です。それに、ショートスケール(弦が短く弦の張力が低め)なので、弦の押さえ方ひとつでこれまたピッチが不安定になります。

MG使いは、この辺りのじゃじゃ馬っぷりを乗り越えてこそ一人前と言われます。ワタシは半人前程度なのでしょう。

ま、今回はテキトーなトコロでお茶を濁すことにしました(笑)

◆D'addario弦が「生もの」すぎる!

先日書いた通り、今回使った弦はD'addarioのEXLシリーズ(MGにはEXL120=.009-.042、LPにはEXL125=.009-.046)。音の張り・煌びやかさは抜群。(Elixir弦では殆ど音が出ない)ピックスクラッチもバッチリです。

でも、以下のような欠点が!
  • 弦の賞味期間が短い! 
     20年位前は、D'addario弦は張って1週間もしないうちに銹びました。この問題は、近年大幅に改善したようです。プレーン弦(1~3弦)の鋼鉄の上へのニッケルめっきの品質が向上したのでしょう。が、煌びやかな音は、張って数日でどんどん劣化して行きます(録音した音を客観的に聴くとよく分かります)。ギターのボディ材の鳴りを活かせる弦の賞味期限は、かなり短いです。MGで3~4日、LPで2日位でしょうか。
  • 短時間でオクターブピッチがどんどん変わって行く! 
     ギターは開放弦(どこも押さえていない状態)でチューニングを合わせる他、ブリッジサドルの位置を微調整します(“オクターブチューニング”と言います)。これは、弦を押さえた時に弦が若干伸ばされてピッチがずれる分の補正です。オクターブチューニングが合っていないと、特に高ポジションで音痴なギターになっちゃいます。
     このD'addario弦。このオクターブチューニングが短期間で大きくずれて来る!んです。
     弦の基本周波数は弦長・弦の線密度・張力で決まる「物理」ですが、この中で張力-伸びの関係(材料力学で言えば「応力-歪み曲線」の傾き、ですな)が時間の経過とともにどんどん変わって行っている気がします。
ブリッジサドルと調整ネジ

という訳で。弦を交換した直後(当日・翌日)は、曲を通しで2~3回弾く度に、オクターブピッチの調整し直し。2~3日経ったら弦交換。またオクターブピッチ調整はやり直し。これにはかなりイライラさせられました。弦を張って2~3日すると、この変動幅が小さくなって来ますが、その頃には、弦は既に賞味期限切れ…みたいな(涙)。

特にMGとD'addario弦の組み合わせは最悪です。音痴になるギターと“生もの”の弦。何度も調整が必要になり、その度に、「うきーーーーっっ!」とキレそうになりました。頑張って、こんな風(↓)になるのを我慢しました(笑)。

Mustangをブン投げるChar親分(1)

Mustangをブン投げるChar親分(2)

Mustangをブン投げるChar親分(3)

上の絵の出所:PINK CLOUD「PLAIN PINK」(1985年渋谷公会堂ライブ映像)

◆そして、ようやく完成、か?

もともと、今回の選曲は、単にギター2本の格好良い絡み(Guitar Soli?)をやりたかったのがソモソモの始まり。コンテスト応募用ではありませんでした。

ただ、ちゃんとした曲っぽく、ギター以外のパートを打ち込んで、多チャネル録音して、…とかやっているうちに、Guitars Soli前後の演奏も付けて、…とやっていたらソレナリに1曲になっていた、という話。コンテスト用ではなかったのですが(だからDTM/DAWソフトはSONARよりもお気軽なGarage Bandなのです)、タイミングも丁度良かったのです。

このGuitar Soliは、20小節だけです(テンポ208、時間にして僅か20秒位)。これが、いつの間にか、1曲(4分32秒)に。…思えば遠くに来たものです。

Garage Band上でのタイミング調整やピッチ調整は一切無し。演奏→録音は何テイクもやり直しましたが、基本路線は「一発取り」(音源の“切り貼り無し)、後処理は音量調整のみ。「ライブ演奏できないことはやらない」ポリシーを通しました。

…ふう。

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