初音ミクV3をiMac (MacOS X 10.9 Marverick)にインストールしただけでは、GarageBandやLogic Pro Xから、ボカロエディタ(Piapro Studio)をプラグインとして使うことは出来ません(Piapro Studioをバージョン1.2以上にアップデートする必要があります)。クリプトン社のFAQページある
に書かれている通り、自動アップデートはされませんので、手動でアップデートします(クリプトン社にライセンス登録した時に作ったアカウントにログオンしないとダウンロードできません)。これを行うと、GarageBandやLogic Pro Xのソフトウェア音源に、Audio Unitモジュール「Piapro Studio」が出てくるようになります。
このPiapro Studio(のプラグイン)、Look & Feelで使える面白いソフトです。なので、今回はこの試用報告です。
◆ボカロ編集は結構面倒なので、音階のデータはDTM/DAWで作ちゃいましょう。
1パートだけでもツマラナイので、2パートで「かえるの歌」で輪唱をしてもらいましょう。
で、今回はLogic Pro Xよりも使い慣れたGarageBandでメロディを作成します。
GarageBandでメロディを作ります。
そして、2パートそれぞれのメロディをMIDIファイルに変換します。
ちなみにGarageBandはMIDI出力が出来ないので、GarageBandのファイルをLogic Pro Xで読み込み、トラックごとにMIDI出力をします。
Logic Pro Xで、各パートのメロディをMIDIファイルに出力します。
こうして出来たMIDIファイルを、Piapro Studioで読み出します。ワタシは、Logic Pro Xはまだちゃんと使いこなせていないので(笑)、再度GarageBandに戻ります(本当は最初から最後まで全部Logic Pro Xでやった方がスマートなのですが、どうもGarageBandを卒業できないのです…/苦笑)。
GarageBandで新規トラックの音源設定を、Audio Unitモジュールの「Piapro Studio AU」とします。
すると、Piapro Studioが起動するので、こちらの画面で先ほど作ったMIDIファイルを読み込みます。
GarageBandにプラグインされたPiapro Studioで、MIDIファイルを読み込みます。
ちなみに、GarageBand上での複数トラックをPiapro Studioに割り当てることは出来ないようなので、GarageBand上では1トラックだけ割り当て、Piapro Studio側で複数トラックを作ります。
Piapro StudioでMIDIファイルを2パート分読み込みました。
MIDIファイルを読み込んだ直後は、歌詞は「ららら…」となっています。このままでも結構可愛い声なのですが、今回はちゃんと歌詞をつけて最後までやり抜きましょう。Piapro Studio上で、各音符?音要素?(英語では「ノート(note)」なので、日本語では「音符」で良いと思うのですが/笑)をダブルクリックすると、歌詞(というか各音符の発音)を編集できます。
歌詞を編集します。音符?をダブルクリックすると編集できます。
音の数だけ編集する必要があるので、時間&根性が必要です。
歌詞の編集は、GarageBand/Logic Pro Xの画面でインライン入力できる訳ではなく、
Piapro Studioの別画面で行なうことなります。でも少しいじってGarageBandに戻って全体を聴く、気に入らなかったらPiapro Studioの方で編集し直す、といったことが出来るのは、古(いにしえ)のボカロPさん達と比べると、かなりラクさせてもらっていますよね。
なお、別画面になったことにより、ボカロと他の楽器パートとのタイミングを合わせるのがチョット面倒です。小節数などをきっちりチェックして、自力で対応をつける必要があります(楽譜が手元にあるなら小節番号を書いておくのが良いでしょう)。一からボカロに入力すると、曲としての見通しが悪いので、今回ワタシがやったみたいに、
- DAW/DTM側でボーカルのメロディは概ね完成した状態にする
- ボーカルのメロディをMIDIファイルに出力する
- 2.のMIDIファイルををPiapro Studioで読み込んで歌詞をつける(そして微調整を行う)
というのが王道楽土なのかも知れません(こうすれば、最初はボーカルの元メロディ(他の楽器の音)とボカロを一緒に鳴らすことも出来て、間違い探しがしやすくなります)。
◆…そして、完成!
「かえるの歌」を歌わせてみました。女声2パートの輪唱です。20秒位の音源なので、もし良かったら聴いてやって下さい。
完成した「かえるの歌」(歌:初音ミクV3)です。(別ソフトで絵を付けてFLV化しました。)
カエルの絵は「カエルのかわいいイラスト集」を使わせて頂いています。<http://matome.naver.jp/odai/2136713321597718901/2136819252358206503>
◆参考文献!
実は、Piapro Studioのマニュアルは全然読んでいません。先に書いた通り、「Look & Feel」で使っています(何度もWeb検索しましたけどね!/笑)。
Logic Pro XでのMIDIファイルへの出力方法は以下を参考にしました。
- Logic Pro X: MIDI リージョンをスタンダード MIDI ファイルとして書き出す(Appleサポート)
<http://support.apple.com/kb/PH12960?viewlocale=ja_JP&locale=ja_JP>
情報を書いて下さった方々、本当にありがとうございました(mOm)。
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自分で打ち込んで・聴いて、を繰り返す作業も時間がかかります。あと、「こういう声が欲しい!」とか思いながら、他の歌声ライブラリのデモ曲を聴いているだけでも、あっという間に何時間も経ってしまいます。この1週間、冗談抜きに寝不足です(苦笑)。手持ちの音源のパラメタを駆使して自分の欲しい声を出すか、他の歌声ライブラリを導入して「欲しい声」を実現するか。悩みは尽きません。
- 先週末に買った攻略本、「ボーカロイド公式 調教完全テクニック」<http://www.amazon.co.jp/dp/4636894073/>によると、同じ声ライブラリでも、声質とか滑舌とかトーンとかカナリ調整できるみたいです(付属CD-ROMに各パラメタを変化させた時の効果が音として入っている他、紙面にオシロスコープやスペクトラムアナライザの出力変化が描かれていたりして、かなり本格的かつマニアックな「調教方法」ガイド本です)。
生活を彩るはずの趣味で生活を乱してしまっては、本末転倒ですね。ボカロPの皆様、お互いホドホドにしましょうね~♪
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